森の台出身のプロボクサー望月直樹選手(横浜光ジム/日本フライ級2位)が2日、後楽園ホールで行われた日本フライ級王座決定戦に出場。中谷潤人選手(M・Tボクシングジム/同級1位)との戦いを繰り広げたが、9回TKOで敗れ、王座獲得とはならなかった。
中谷選手は、プロデビューから無傷の17連勝(12KO)の戦績を残してきた。
そんな無敗の中谷選手との戦いを辞退する選手もいるなかで、望月選手は「やる」と試合への出場を即答したという。
「『強い相手に挑むことが大きな成長につながるので出場したい』と本人は話していた」と横浜光ジムの北原将夫トレーナーは振り返った。
「力の差感じた」
試合は、中谷選手の繰り出す的確なパンチに望月選手はダメージを蓄積。望月選手が攻勢を強めた場面もあったが、9回にレフェリーが試合をストップした。
中谷選手は、試合後に「パンチをかなり当てた。だが、望月選手は、打たれ強かった。良い経験になった」と述べた。
望月選手は「本当に強かった。完敗だった」と悔しさをにじませていた。
同ジムの石井一太郎会長は、「強い選手は、必ず悔しい思いや、大きな負けを経験している。この負けが大きな成長につながっていると思う。望月選手は、これからまだまだ成長する選手だ」と期待を寄せた。
地元の声援に感謝
望月選手は、試合後に「ボクシングをやり始めた時の自分の夢は、自分一人だけのものだった。でも、一歩一歩、歩むことで、多くの人が自分の夢を応援してくれていると感じている。本当に感謝したい。夢は、負けても、決してぶれるものではない。次に向けて、引き続き頑張っていきたいので、これからも地元である緑区からの応援をよろしくお願いします」とメッセージを送った。
望月選手を応援する「濱狼会」は、バスを2台用意し、中山から応援に駆けつけた。試合後には、望月選手に駆け寄った同会メンバーらが「お疲れさま」「本当によく頑張った」「ありがとう」とねぎらいの言葉をかける場面が見られた。同会メンバーの西ノ園敦子さんは「望月選手がベルトを必ず緑区へ持ってきてくれると信じている。今後も応援の輪を広げたい」と笑顔を見せた。
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