神奈川県神社庁横浜三支部連合は5月29日、五穀豊穣を願う「御田植祭(おたうえさい)」を十日市場町の水田で行った=写真。
30年以上続く神事として、当日は中・南・北の横浜三支部関係者らが多数集まった。今年は北支部(照本史(ふみひと)支部長/熊野神社)が神事を取り仕切り、石川國樹さん(菊名神社)が斎主として水田脇に設けられた祭壇で祝詞を奏上。水田を祓い清め、苗を植えた。
水田管理は地元の農家、松本信一さんが行い、秋には「抜穂祭(ぬいぼさい)」として収穫神事を行う。収穫された米は「神饌米(しんせんまい)」と言われ、伊勢神宮(三重県)の「神嘗祭(かんなめさい)」に奏納するほか、市内の宮司がいる70社にも届けられる。
神事を終えた石川さんは「令和になって1カ月。めでたい年に、伊勢神宮にご奉納できるのは3支部の喜び」と語り、照本支部長は昨年から水田の場所が変わったことを踏まえつつ、「今後も神事を伝えていきたい」と話した。一方、米を育てる松本さんは「神事に身が引き締まった。恥じないお米を作りたい」と話していた。
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