区内で様々な挑戦を行う「平成生まれの若者」を連載で紹介する。
第2回は、三保町在住の志賀優貴さん(14)=写真。志賀さんは、今年の年末から台湾で行われる「第16回日台国際野球大会」に出場する南関東選抜チームに選ばれた。
南関東選抜チームは、日本リトルシニア中学硬式野球協会の関東連盟南関東支部に加盟する62チームの所属選手約2500人の中から選ばれる。選抜される人数は25人と狭き門だ。志賀さんは、「選抜メンバーは上手い選手だらけ。全力で強豪台湾に挑めるようにしたい」と練習に励む。
環境を言い訳にしない
三保小学校の野球チームの監督に誘われ、幼い頃から野球を始めた志賀さん。甲子園出場、プロ野球選手になることが目標だ。だが、小学校2年生の時に、親の転勤で中国に住むことになる。環境は大きく変化。周りは野球のことを知らない人がほとんどだった。バットを持っていると、「それは何の道具ですか」と聞かれることもあった。野球ができない日々。それでも志賀さんは夢を諦めたくなかった。サッカーや水泳で体を鍛えつつ、父や兄と野球の練習をしたという。また、帰国後、野球の強い学校に進学できるようにと、勉強にも積極的に取り組んだ。
現在は、横浜緑リトルシニアに所属し、練習に汗を流す。中山の中山バッティングセンターにも、ほぼ毎日通い約100球を打ち込む日々だ。
勉強の成果も実り、桐光学園中学校に入学した。来年からは、甲子園で全国制覇を目指す同校の高校野球部に進む。「コツコツ努力することで夢を叶えたい」。その平成世代の眼差しは、将来の夢を真っ直ぐ見据えていた。
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