神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

列車からの避難を体験 磯子駅で津波想定し訓練

社会

公開:2022年9月15日

  • LINE
  • hatena
はしごを使わず列車から降りる参加者ら
はしごを使わず列車から降りる参加者ら

 JR磯子駅構内で9月9日、津波を想定した避難誘導訓練が行われた。実際の10両編成の車両を使い、約750人が参加。参加者はJR職員の誘導で避難はしごを使わずに列車から降り、いざという時の避難を体験した。

 訓練はJR東日本横浜支社が企画。同社や沿線企業、近隣保育園の職員、磯子区役所、磯子警察署、磯子消防署、地域住民などから総勢約750人が列車の乗員として参加した。

 相模トラフ沿いで最大震度6強の地震が起こり、磯子区周辺で最大4・0mの津波が発生することを想定し実施。列車が磯子駅と根岸駅の間で緊急停車した後、車内アナウンスに従って車外へ避難する流れで行われた。車両の片側の扉が開けられると、乗客は順番に車両の床に座る形から降車。車両の床面から地面までの高さは約1・3mで、中にはうまく降りられず転倒した参加者もいた。車椅子の乗客は複数人が協力し、車いすごと列車外に運び出した。

はしご使わず安全に

 同社では2011年の東日本大震災以降、津波に対する避難訓練を実施。当初は避難はしごを使っていたが、緊急時はすぐにはしごを手配することが難しいため、近年ははしごを使わない避難訓練を続けている。同社総務部安全企画室の寺田和嗣室長は「いざという時は、乗務員が全ての乗客に対応することは難しいと思う。けがなく列車を降りてもらうために、多くの人に実際の状況を経験してもらいたかった」と話す。

 普段から根岸線を通勤に使っているという参加者の一人は「職員の方の指示に従って、縁側に腰を掛けるような形でうまく降りられた。いざという時は同じように降りて、周りにも教えられたら」と話した。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

救急要請を“予防”

横浜市消防局

救急要請を“予防”

出場件数急増に危機感

5月23日

科学の楽しさ伝え40年

はまぎん こども宇宙科学館

科学の楽しさ伝え40年

体験型の学びの場に

5月23日

区役所玄関で「植物発電」

磯子区

区役所玄関で「植物発電」

脱炭素化普及へ新展示

5月16日

耐震適合率は7割

横浜市主要水道管

耐震適合率は7割

国の調査、全国平均超え

5月16日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

5月9日

木星探査機開発に貢献

横浜プレシジョン

木星探査機開発に貢献

宇宙科学研究所から感謝状

5月9日

あっとほーむデスク

  • 5月16日0:00更新

  • 5月2日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook