元雑誌記者の住職が講演 乗願寺で報恩講
横浜別院乗願寺(花園親弘住職)は12月1日、浄土真宗の開祖である親鸞の命日の前後に行われる法要「報恩講」にあわせて講演会を行った。
当日は三重県の光雲山大円寺から元雑誌記者であり、説教師でもある、井東信道住職が講演。話の中で重要な部分を歌うように七五調に節をつけて話す「節談(ふしだん)説教(せっきょう)」という技法を駆使して、参加者に語りかけていた。
当日は40人以上が訪れ、軽妙な井東住職の語り口に聞き入っていた。井東住職は「人は死ぬとどこに行くのか。極楽浄土はどこにあるのか」という疑問に対してこれまでの体験談を話し、信じることで心のよりどころとなる「信心でしか捉えられない世界」と解説。「人の命の大本は阿弥陀さまの国(浄土)。人の命が終われば浄土に還る」と説いた。
そして、高齢化が進む現代社会では、遺産を巡る親族同士の争いを避けるためにも遺言を書いておくことを薦めた。「死ぬ時の罪はお金を残すことで争いを生む罪。きれいに使って死んでほしい」。さらに、高齢者の末期医療について触れ、薬で無理に症状を押さえつける現状を憂いていた。
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