こうなんの横浜型地域貢献企業【1】 事前の備えと「いざ」の対応 保険代理業・(株)T&S
交通安全にエンディングノート、ピンクリボン――。上大岡で1995年の創業以来、東京海上日動の保険代理店を営む(株)T&Sが開催しているセミナーの一例だ。法人などを対象に出張して開催しているほか、社内の会議室も使って顧客だけでなく地域住民も対象に情報提供を行っている。
「保険を使うのは事故が起きてから。しかし、そもそも事故が起きないことがお客様にとって一番の幸せ」と坂巻健一郎社長(41)は思いを語る。セミナーで啓発することで、トラブルを未然に防ぐのがねらいだ。
セミナー開催に力を入れ始めたきっかけは、2011年の東日本大震災。坂巻社長は知人らとともに被災地に赴いて支援に注力したが、顧客から「なんでもっと保険を勧めてくれなかったんだ」と非難された同業者もいたという。「保険代理店が有する『ヒヤリハット』事例の情報を含め、受け身ではなく積極的な情報提供をしていくべきだと感じた」と坂巻社長は明かす。
安心のため迅速に
「震災など、いざという時には会社に来てお客様をサポートする必要がある」。そのため従業員はほとんどが近隣に在住し、横浜市民の雇用も優先しているという。また「従業員10人ほどの会社なのでチームワークが何より」といい、社長の方が飲みに誘われることも。坂巻社長は「いつも僕は聞き役と会計担当ですけどね」と笑顔で語っていた。
■(株)T&S 上大岡西1の13の15コーエービル4F【電話】045・846・6030
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