さまざまな障害への理解を深めるための障がい理解講座「目が見えないとは!?〜そして、ふれあい〜」が5月25日、港南台地域ケアプラザで開催された。
障がい理解講座は同施設で初めての開催。当日は区民を中心に25人が参加し、栄区視覚障害者福祉協会の会長・三嶋伸昭さん(栄区在住)が講師として、「障害特性の理解と関わり方」というテーマで話をした。
三嶋さんは生まれつき左目が見えなかったが、6年半前に40代後半で突然右目も失明。ショックで家に引きこもってしまったが、家族や友人の協力で少しずつ外出ができるように。今では1人で初めての場所にも外出できるようになったほか、自分の経験を生かし中途視覚障害者のためのボランティア活動もしている。三嶋さんはこれまでの経緯や日常生活、充実してきたユニバーサルデザインやバリアフリーの製品について紹介。2014年1月に「障害者権利条約」を日本が批准したことにも触れ「段々社会から障害は消えていっている」とし、「目が見えないというのは”個性”で、”違い”。誰もが持つさまざまな違いを理解して生きていくためには、お互いの配慮が必要。配慮があれば、社会生活上の障害はなくなる」と強調した。
講演後は誘導方法の体験も。視覚障害者を誘導するための声がけから、実際の誘導、椅子へ座る際の位置の示し方など三嶋さんが具体的にアドバイス=写真。「情報は早めに端的に伝えて」という要点に、参加者は納得した様子だった。
同施設では地域での障害理解を深めるため、今後も同講座を企画する予定。
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