「母が変わると子どもが変わる。なぜなら、おかあさんは魔女だから―」をキャッチコピーに、2011年から子育てをテーマに開催している港南区区民企画運営講座「おかあさんは魔女」。受講の対象は、主に乳幼児から中学生くらいまでの子どもを持つ母親だ。
代表の渡部(わたなべ)淳子さんと、アドバイザーで早期発達支援士の荒川佳美さんは、もともと読み聞かせグループのメンバーとして活動。同講座発足のきっかけは、渡部さんが荒川さんに子育ての相談をしていたことからだった。
当時、子どもが小学生だった渡部さんは「良い母親でありたいと思って、必要なときも子どもを叱れなかった。こんなに自分は頑張っているのに、いつもうまくいかないと苦しんでいた」と振り返る。
しかし、子どもを客観的に見る荒川さんの助言で、子どもに対して見えていなかった視点が多くあったことを気付かされた。
渡部さんは「自分1人で独占するのはもったいない。悩みを抱える母親たちと共有できたら」と思い立ち、荒川さんと2人で同講座を立ち上げることに。現在は中心メンバー4人で、毎年9月から11月に6回連続講座「魔法のレッスン」を開催している。
講座にはあらゆる分野の専門講師を招き、20人以上の母親が参加。子どもとのコミュニケーション方法やセラピーを取り入れるなど多彩な企画を盛り込む。「講座は生き物。こちらが答えを与えるのではなく、参加者全員で作り上げていく」と2人は説明する。
荒川さんは活動を行う目的について「寂しい子どもが減って、みんなが心豊かに育ってほしい」とし、「子どもを変えようとするのではなく、母親が気づくことで子どもは察知する。母親に気づきを与えていけたら」と話していた。
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