その半生が映画にもなった異色の棋士、瀬川晶司さん(六段)が11月23日、栄区桂台西の(株)さくら住宅で講演を行った。地域イベントとして同社が主催した。
瀬川さんは港南区の日限山中学校出身。プロ棋士への登竜門である奨励会に在籍したものの、思うような結果が残せず、26歳の年齢制限でプロ棋士への道が断たれた。それでもアマチュア大会で活躍。プロの公式戦でも好成績を収めると、05年に日本将棋連盟に嘆願書を提出。プロ編入を賭けた六番勝負で3勝し、35歳でプロ入りを果たした。今では異色の経歴を持つ棋士として注目を集め、自伝的小説『泣き虫しょったんの奇跡』が映画化された。
この日の講演会には地元の将棋クラブの子どもたちなど約25人が参加。瀬川さんは将棋と向き合ってきたこれまでの道のりを振り返り、「夢は声に出して人に伝えることが大切。それが本気であればあるほど、周りの人たちが応援してくれる」とメッセージを送った。
講演後には指導対局があり、憧れの棋士との対局とあって子どもたちは真剣な様子で将棋を指していた。
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