首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の一部として栄区内を中心に工事が進められている「横浜湘南道路」と「高速横浜環状南線」の開通時期について、当初予定では2020年度中をめざしていたが、工事方法の再検討などで遅れることが明らかになった。
8月28日に初開催された連絡調整会議の中で、事業を担う国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所と東日本高速道路(株)関東支社横浜工事事務所が県と市に説明したもので、開通時期の具体的な見通しは立っていないという。施工方法の技術的な課題について有識者による検討を行い、工程などを精査していく予定。
基準変更も影響
横浜国道事務所の小澤知幸副所長によると、トンネルの本線工事の中に可燃性ガスの濃度が高い区間があることがわかり、「安全な施工管理方法について検討が必要な状況がある」という。
また「セグメント」と呼ばれるトンネルの壁部分は、工事着手後の2012年に岡山県倉敷市で発生した海底トンネル工事事故を受けて基準が見直され、新たに安全な施工管理方法を検討する必要が生じたという。
小澤副所長は「引き続き土地収用法に基づく用地取得を進めつつ、技術的な課題について手続きを踏まえた上で年度内に開通予定時期の公表ができれば」としている。
両道路は横浜横須賀道路・釜利谷ICと新湘南バイパス・藤沢ICを繋ぎ、栄区田谷町の栄IC・JCT(仮称)から国道1号にも接続する計画。
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