港南中学校バスケットボール部男子が10月18日、初開催となった県U15(15歳以下)バスケットボール選手権大会で優勝した。県内各校のほかクラブチームも参加する中で県制覇を果たした。
大会は9月から行われ、港南中は準決勝までの4戦を平均89得点と攻撃力を武器にトーナメントを勝ち進んだ。準決勝の相手はB1リーグ所属のプロチーム「横浜ビー・コルセアーズ」の下部組織。両チームとも一歩も譲らない展開のなか、港南中は残り5・6秒で逆転し、48対46で接戦を制した。同日の決勝戦では横須賀市立久里浜中を89対70で破り、悲願の県大会1位に輝いた。
最後の大会諦めず
港南中は今年1月の県新人大会で準優勝となり、3年生最後の夏の総体では県制覇、そして全国を目標に定めて練習に励んできた。
そんな中での春先のコロナ禍による部活動の休止。部長の田制優芽君も「全部なくなっちゃって、なんのためにやってきたのか。進路もどうしたらいいかと不安だった」と明かす。だが、ほどなく「悩んでる時間があるなら、あるかもしれないチャンスのためにやれることをやろう」と気持ちを切り替え、チームをけん引した。
夏の総体は中止となったが、それに代えた大会を県バスケットボール協会が開くと決定したのは7月のことだった。港南中レギュラーのうち、田制君、佐野立樹君、日野恭英君の3人はビーコルの下部組織にも在籍しているが、「複雑だったけど、挑戦したい部員も多かった。それならやっぱりこのメンバーでまだやりたい」と3人は港南中のメンバーとして大会への登録を決めたという。
感謝の気持ちで
チーム1の長身を誇る岡井大晟君(188cm)はレギュラーで唯一中学からバスケを始めたメンバー。「周りはずっと期待してくれてたけど、それに応えきれずにいた。それでも支えてくれたみんなへの感謝の気持ちを力に変えた」と大会への思いを語る。県の強豪相手にも引けを取らず、「まちがっていなかったんだと少し自信になった。全国でもどこまでやれるか試したい」。
全国大会となるジュニアウインターカップは来年1月に都内で開かれる予定。
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