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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2018.06.07

5月に横浜建設業協会会長に就任した
山谷 朋彦さん
56歳

根っからの現場好き



 ○…市内中小の建設業者、313会員が所属する横浜建設業協会=中区太田町。受注産業のため日頃から発注者側との関係づくりが大切。会長としてその信頼関係づくりに奔走している。また「どう予算を確保して、新3Kを実現していくか考えていく」と新3K(給料高い・休暇多い・希望が持てる)の実現を前会長に引き続き、目指している。普段は現場の意見を汲み取り、協会に伝えることだけでなく、地域の清掃や区民祭りなど、地域の活動に参加している。



 ○…鶴見区育ち。学校を卒業し、3年ほど千葉県や茨城県で修業した後、父の会社に。根っからの現場好きで、自分から率先して現場に立ってきた。時には作業が遅くまでかかると牛乳やパンを買って差し入れたりもした。「誠意をもってやってきた結果、信頼関係を築くことができたと思う」と昨日のように振り返る。



 ○…4月に鶴見区の安全運転管理者会の会長にも就任。多忙でスケジュール管理に苦労しているが、その中で癒しになっているのは5歳と1歳の秋田犬。5歳の「雪姫」は次女にほしいとねだられて、1歳の「次郎丸」は次女の結婚式でプレゼントされたという。休みの日には公園に連れて行って散歩をしている。「もう家族の一員だから、旅行も犬がOKな旅館を探していく」とスマホを見せながら教えてくれた。



 ○…現在、3年間の修業から帰ってきた息子が自分の会社で仕事をしている。「周りを見ると継ぐ人がいなくて廃業してしまう会社がある中で、自分は本当に恵まれていると思う」。少しでも後継ぎがいないといった状況を改善できるよう「若い人にも1人でも多く建設業に入ってもらうために、産業の魅力を伝えて、明るい未来を持って働けるようにしていきたい」と抱負を話した。

 

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