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5月23日から県民ホールで行われる展覧会に絵画と詩を出展するオルガニスト 早川 幸子さん 中区在住 56歳

公開:2024年5月23日

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早川 幸子さん

湧き出る思い、音や絵に

 ○…オルガニストの活動の傍ら水彩画や詩を制作し、夫のクリニックや近所の店に飾っている。きっかけは5年前の秋、娘の学生時代のスケッチブックと水彩絵の具を借りたこと。筆を握るのは中学生以来だったが「始めたらハマってしまった」。好きな言葉や湧いてきたイメージを記したスケッチブックが20冊を超えた2022年の8月、初の個展を開いた。「晴れ舞台を体験した絵は誇らしげに見えた」とほほ笑む。

 ○…幼稚園の頃からピアノを習い始めた。「子ども心に自分の進むべき道だと思っていた」と振り返る。一方で小学校時代から物語を読むことが好きで、「演奏で表現できないことやはみ出した感情を言葉や日記にしていた」。東京藝術大学・大学院でオルガンを研鑽し、ドイツ留学も経験した。現在は関東学院大学、フェリス女学院中学高等学校のオルガニストとして演奏。「その響きは人の感情を揺さぶるパワーがある。芸術にも通じる気がする」と語る。

 ○…現在は夫と娘、猫と暮らす。趣味は美術、映画、音楽鑑賞。7年前、健康のために始めた太極拳は「長い歴史を持つ型の奥深さが面白い」と週に1・2回教室へ通い、武術クラス初段の審査に合格した。また、小さなパイプオルガンのような姿と繊細な音色に感動して初めた笙にも親しみ、ライフワークに。

 ○…自転車に乗っている時に降ってきたフレーズや会話の中で宝物だと感じた言葉など、日常の中で湧いてきたものを大切にする。「音か絵や詩か、合った方法で残したい」。アート制作をするようになってから、オルガンに対しても率直な気持ちをぶつけられるように。「両方あるからどちらも楽しめるのかも」と音楽と芸術の両方から表現活動を続ける。

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