菅生神社 "平成の大太皷"を奉納 氏子、地域住民らの寄付が結実
菅生神社(小泉直穂宮司)で先月28日、新調された大太皷の奉納報告祭が行なわれた。皮張面の直径は97センチ、重さ約650キロ、胴体は国産檜が使われ、氏子や地域住民らの寄付によって作られた。
新調された大太皷は、皮張面の直径が97センチ、国産檜をくり貫いて作った胴体の直径は126センチ、重さは約650キロで、油圧ブレーキのついた台車に載っている。
境内で行なわれた奉納報告祭には氏子や地域住民、同神社太皷連メンバーら約150人が出席。大太皷奉納実行委員会によると、昭和25年に奉納され現在まで使用されている大太皷の老朽化などを理由に、3年前に実行委員会が立ち上がった。寄付の呼びかけなどを行なってきた結果、氏子や地域住民らから2400万円を超える金額が集まった。挨拶に立った実行委員長の吉岡敏昭さん(57)は「無事に奉納することができてよかった。末永く受け継がれていってほしい」と感慨深く話す。
同神社は1910年(明治43)に蔵敷、初山、長沢、稗原、犬蔵ほかの神社10社による合祀によって菅生全域の鎮守となった。氏子総代の片山治郎さん(67)は「現在の大太皷も、戦後の復興と地域のまとまりを願って奉納されたもの。今年は東日本大震災もあり、この大太皷にも地域のさらなるまとまりと震災復興の願いが込められている」と話していた。
大太皷は10月2日の同神社例大祭で一般にも披露されるという。
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5月3日
4月26日