宮前区役所は先月31日、被災地に派遣された職員らの報告会を行い、約40名の職員が耳を傾けた。
報告会は被災地での活動を聞くことで、今後の災害対応に備えることが目的。
当日は区保健所所長浅見政俊さん(医師)、宮前消防署室賀康広さん(緊急消防援助隊)、区高齢者支援課北村結花さん(保健師)、区保護課西周一さん(行政事務支援)、区資産税課山口政人さん(被災家屋調査)が話した。
浅見さんは各地から支援の行政マンが集まる中、被災地を知る職員が担当課にかかわらず指揮をとり、現場を整理していくことの重要性を指摘。消防援助隊として震災直後に被災地で活動した室賀さんは想像を超える惨状や、津波警報を受け民家の屋根に緊急避難したことなどを話し「死を覚悟した」とコメント。職員である以前に人間として「一瞬、一瞬に感謝しながら生きてほしい」とも訴えた。その他、各派遣職員たちは、被災地の現状、これからの備えについて話した。
報告会に参加した職員は「現場の声として大切にしたい。備えの大切さを知った」、「色々な分野の話が聞けた。防災に関する連携を改めてとっていきたい」などの声が聞かれた。
義援金に対する感謝状贈呈も
同日、報告会前に日本赤十字社川崎地区本部長、阿部孝夫川崎市長からの区内の義援金納入者に対する感謝状贈呈式も行われた。対象者は(株)成建代表取締役田畑誠さん、成建安全協力会会長水野隆雄さん、同会会員有志、宮前平グリーンハイツ自治会、さぎ沼商店会、鷺沼興業株式会社。
和田秀樹宮前区長は区内の避難者へ情報や物資の提供を行う取組み「ひまわりサロン」を運営する「ようこそ宮前区へ実行委員会」に感謝状を贈った。同実行委員の齊藤喜信さんは活動報告とともに「避難者が安心して生活できるよう励ましていきたい」と話した。
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