横浜港客船フォトコンテスト2013で特選を受賞した 古田 敏子さん 区内在住 73歳
人との出会いが魅力
○…「横浜の魅力をすべて詰め込んだ」。横浜港をはじめ、豪華客船飛鳥II、赤レンガ倉庫など、横浜の象徴を明るくさわやかな色合いで写し出し「横浜港客船フォトコンテスト2013」で特選を受賞した。10年目となる今年は過去最多の337点が出展された。「自分の写真が認められたと思うと本当に嬉しい。人がなかなかとり上げない瞬間を切り取れた」と笑顔を見せた。
○…恩師で写真家の内藤朝香さんとの出会いが写真人生を大きく変えた。「先生のスナップ写真を見たとき素直にこの写真が好きだと思った」と当時を振り返り目を輝かせた。それまでは区内の写真グループに所属。風景写真を中心に撮っていたが、日常の出来事や人物の瞬間を捉えるスナップ写真の世界に足を踏み入れた。「変化していくところがおもしろい。二度と同じものは撮れないと思うと胸が高鳴る」と魅力を話す。
○…東京都出身。小さいころはおとなしい子どもで折り紙に夢中だった。結婚を機に宮前区に越してきたのは約35年前のこと。「寡黙な夫といたからこんなにおしゃべりになったのかしら」とニコリ。夫が病に倒れてから7年間は介護のため写真から離れていたが、他界してから出会った知人の「好きなことをしなさい。元気でいることが大切」という言葉で写真への熱意を再確認した。「写真が人との出会いを作ってくれる。これが最大の魅力」
○…夢はオリンピックのファンファーレを聞きながら写真を撮ること。7年後には80歳。「これで人生2度目の東京オリンピック。夫の分まで楽しまなきゃ」と優しくほほ笑む。「もっと写真を勉強してお世話になった内藤先生に恩返ししなきゃね」とも。なによりものめり込める写真に出会わせてくれた内藤さんの存在は大きい。「楽しいこと、一生懸命になれることがあることが幸せ」。これからも一日一日の瞬間を大切に写真を撮り続けていく。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日