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宮前区版 公開:2017年2月3日 エリアトップへ

宮前警察署 前兆電話が急増 振り込め詐欺に注意を

社会

公開:2017年2月3日

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振り込め詐欺を未然に防ぎ感謝状を受けた功労者・功労団体
振り込め詐欺を未然に防ぎ感謝状を受けた功労者・功労団体

 宮前警察署(青木正浩署長)によると、今年に入って区内で振り込め詐欺の前兆電話が急増している。1日に10件以上認知する日もあり、1カ月で100件は超える勢いだという。同署では「詐欺グループが宮前区を狙って攻勢をかけてきていることが予測される。予断を許さない状況」と注意を呼びかける。

 前兆電話の内容として最近特に多いのは還付金詐欺で、区役所職員等を騙り「医療費の還付金がある。期日が今日までなので取引銀行を教えてほしい」といった内容だ。手続きの期限を「今日」と伝えて焦らせ、考える余地を与えないようにしているという。

 また、高齢になると病院に通院している場合も多く、医療費の還付金があると言われると自分が該当していると考えてしまう人も少なくないため、この手口が増えているようだ。

 今年に入ってからの区内での振り込め詐欺発生件数は1月27日現在2件(未遂1件含む)、被害額は約20万円で前年同期比1件減、約290万円減と減少傾向だが、同署によると「前兆電話がこれだけ認知されているのでこれから被害が増えてしまう恐れもある」と話す。

 また、詐欺グループは地区ごとに狙いをつけて一斉に電話を掛けることが多く、一旦鎮静化しても再度狙われることもあるため予断を許さないとし、「振り込め詐欺の電話は誰にでもかかってくる可能性がある」と注意を呼びかける。

 近年では、金融機関の積極的な声掛けによる水際での阻止が増えていることもあり、無人のATMやコンビニでの振り込みを指定する手口も多い。

 同署ではこういった傾向を踏まえ、金融機関に対して無人ATMの警戒強化への協力を呼びかけるとともに、コンビニに対してもチラシを配布するなどして注意喚起している。また、「自治体等がATMでの手続きをお願いすることやATMで還付金を受け取ることは絶対にありません。疑わしい電話があったらすぐに警察に相談を」と呼びかける。

「お手柄」職員に感謝状

 同署では先月31日、振り込め詐欺を未然に防いだとして、昨年11月18日から先月23日までの期間に功労のあった7団体、2個人に感謝状を贈った。

 功労団体・個人は以下の通り(敬称略)。

 【功労団体】▽セレサ川崎農業協同組合宮前支店(窓口担当・窪田敬子)▽セレサ川崎農業協同組合菅生支店(支店長・井出宜士、窓口担当・泉山早苗)▽セレサ川崎農業協同組合野川支店(副支店長・早川寛二、窓口担当・福本理紗)▽三菱東京UFJ銀行鷺沼支店(お客さまサービス課長・岩佐圭子)▽世田谷信用金庫宮崎台支店(支店長・村岡浩人)▽三菱東京UFJ銀行宮崎台支店(お客さまサービス課長・後藤裕美、ロビーアテンダント担当・湯澤玲子)▽セレサ川崎農業協同組合宮崎支店(支店長・村野達也、窓口担当・大村美鈴)

 【功労者】▽岩谷健太郎(綜合警備保障(株)川崎支社溝口支店・機械警備隊員)▽矢口道子(りそな銀行等々力支店・お客さまサービス課マネージャー)

 なお、同署管内での昨年12月末時点の金融機関による阻止事案は前年の8件から23件とおよそ3倍に増加している。青木署長は「金融機関の皆様の協力のおかげでなんとか防げている」と感謝を示し、加えて「今後も情報を共有し、引き続き被害の防止に努めていきたい」と話した。

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