宮前区版 掲載号:2018年6月29日号 エリアトップへ

川崎市市民ミュージアムの館長に、今春就任した 大野 正勝さん 多摩区在住 61歳

掲載号:2018年6月29日号

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芸術の城下町、構想描く

 ○…岩手県立美術館での18年間の勤務を経て、市民ミュージアムの館長に就任。7月7日からは、川崎にゆかりのある絵本作家、故・かこさとし氏の企画展が始まる。「世代を超えて愛された作品。親子三代で楽しめる展覧会にしたい」と自信をのぞかせる。同日から始まる『SHISHAMO展』も含め「川崎にある財産を市民の方に感じ学んでもらう、社会教育施設としての役割を果たしていきたい」と抱負を語る。

 ○…岩手のほか札幌などで美術館の職員を33年間務めた。展覧会の企画や関連した講演会といったイベントの実施などアイデアマンとして活躍。札幌の美術館に勤務していた際は、建築途中の音楽ホールの演出に関わり、ホールの存在感を高めようと、玄関に巨大な石の彫刻を置いた。「来た人の印象に残るでしょ。みんな喜んでくれて、良い経験ができた」

 ○…物心ついたときから絵筆を握り、絵を描くことが好きな少年だった。芸大で油絵を学び卒業後、民間企業に勤めたが「美術の世界で生きていきたい」と山梨県の美術館へ転職した。「職員の仕事はやることが多くて、鑑賞者として来るのとは随分ギャップがありましたけどね」と笑う。川崎に住み約3カ月。「川崎の魅力は都会の中に自然があるところ。歩いていると道祖神や古民家があり、とても貴重だと思う。ミュージアムで保存できれば」とプライベートでも館長が抜けない。

 ○…目下の目標は、市民ミュージアムの価値、ブランド力を高めること。そのために芸術や音楽、デザインに関する企業、施設、人、店舗などが周辺に集い、芸術で賑わう町になることを構想する。「その中でミュージアムがお城のように構え、芸術の城下町が作れたら面白いよね」と語り、いたずらっぽく笑った。

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