宮前区版 掲載号:2018年12月14日号 エリアトップへ

地域寄席を主催する「のくち落楽会」の代表を務める 小櫃(こびつ) 知克さん 野川在住 60歳

掲載号:2018年12月14日号

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日本一の地域寄席めざし

 ○…社会人落語家らが出演する「のくち寄席」を溝口で開催。自らも講談師として出演しながら、出演者交渉、開場手配、三味線の出囃子まで担当する。開催5年、20回目の節目を迎えた先月は、山形に住む初代代表を特別ゲストに迎え、大好評を博した。10数人の観客から始まった寄席は、今では多い時で80人にも上る。「地域の方に喜んでもらいたいという初心を忘れず、日本一楽しい地域寄席を目指したい」

 ○…講談を習い始めたのは48歳の時。趣味で寄席を見ていると、出演する側への憧れが募った。「1人で何役もできるところが面白い。講談は話に力があるので伝われば喜んでもらえる」。もちろん手応えばかりではない。福祉施設で披露した時は、難聴などで上手く伝わらないことも。「そんな時は三味線を弾いたり、歌ったり。音を入れると喜ばれる。とにかく楽しんでもらえればいい」

 ○…東京都品川区出身。半ドンの土曜日は、鉄道関係の仕事をする父親と東京駅で待ち合わせ、寄席、歌舞伎、映画、サーカスなどを見に行った。「この頃から舞台を見るのが好きだった」という。早稲田大学を卒業後、メーカーに就職。現在はマーケティング会社で調査、分析などの仕事をする。調査項目を作る過程では「全体の構成、結末のもっていき方を考えるのは、講談のストーリー作りに通じて面白い」とか。

 ○…現在、年間40回以上高座に上がる。講談の脚本も書き始め、4年前に国立演芸場大衆芸能脚本募集で優秀賞を受賞。週末は、寄席に出る、見る、書くという多忙な日々に「自由にやらせてくれる妻に感謝です」と笑う。最近はほかの地域寄席を主宰する団体と交流し「寄席サミットなんてできたらいいね」と目論みも。楽しませ、自分も楽しむことが充実の秘訣だ。

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