5月12日の「民生委員・児童委員の日」にちなみ行った当社調べで、宮前区の民生委員児童委員の充足率が96・6%で市内で一番高かった(4月1日時点)。今年12月の改選を控え、区内の現状や活動などを、宮前区民生委員児童委員協議会の小谷田實会長に聞いた。
民生委員・児童委員は、地域で日常生活の困りごとの相談、高齢者や子どもの見守り・支援などを行うボランティア。厚生労働大臣の委嘱によって各市区町村に置かれ、任期は3年。川崎市では各自治会・町内会の推薦により選出される。
市内9管区(川崎区は3管区、他は各区)の委員定数は、世帯数により条例・規則で定められ、市内全体の充足率は83・1%。市の担当者は「政令指定都市の中でも割合が低い。世帯数の増加による定数の増加に、各地域の委員の数が追いついていない」と分析する。9管区中、宮前区が96・6%と最も高く、麻生区が79・4%と最も低い。
区民児協の小谷田会長は低い充足率の麻生区について「山坂が多く、新興住宅地が多いため充足率が低いのでは」と推測。市内最高値となった宮前区を「町内会自治会・民児協・社会福祉協議会・行政の4者の連携が円滑で機能しており、3年の任期が始まった時点で次の候補をあげている」と評価する。子育てが一段落し、「手が空いたから」と参加する人が多く、中には「親が民生委員の世話になって」と委員になる人もいるという。「高齢化が進んでおり、40、50代の委員を増やし若返りを図りたい」と課題もあげる。
市民児協では、各区ごとの活動をPRする番組を、かわさきFMで4月の宮前区を皮切りにスタート。12月の改選に向け、周知活動を続けていく。
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