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宮前区版 公開:2022年6月24日 エリアトップへ

衆院区割り案 宮前と都筑で新19区 市長「市の一体性欠く」

政治

公開:2022年6月24日

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 衆院選挙区画定審議会は6月16日、全国の小選挙区定数を10増10減し「1票の格差」を是正する新たな区割り案を岸田文雄首相に勧告した。宮前区は神奈川9区と神奈川18区に分割されていたが、新たな区割り案では、神奈川19区として横浜市都筑区と2市にまたがる選挙区となった。福田紀彦市長は「市の一体性を欠く」と遺憾の意を示した。

 神奈川県内の小選挙区は 、現行の18区から2つ増加し20区となった。同じ行政区にもかかわらず異なる選挙区となっていた分割状態を解消し、計11選挙区で区割りの線引きが変更された。

 新たな区割り案で分割状態が解消されるのは、宮前区のほか中原区、横浜市都筑区、相模原市緑区、相模原市南区、座間市の6行政区。宮前区の神木本町1〜5丁目は、2017年の区割り変更で、高津区・中原区の大戸地区と同じ「神奈川18区」から、多摩区・麻生区と同じ「神奈川9区」に編入されていた。

 今回の区割り案に対し、黒岩祐治知事が「市区の分割が解消された」と一定評価する一方、福田市長は、新設される19区が川崎と横浜の両市にまたがることを懸念。「市の区域の中で区割りを行うことが、最も混乱が少ない」と指摘し、「市の一体性を欠くもので大変遺憾だ」とコメント。横浜市の山中竹春市長は「将来的には市域を超えない選挙区にしてもらいたい」と希望した。

 宮前区は1994年から2002年にかけて、横浜市青葉区と同じ選挙区だった。当時を知る各党の支援者たちは「政令市をまたぐ調整に苦労していた」と口をそろえる。鷺沼に住む60代の男性は「地域性を考えても、高津区と一緒の選挙区のままの方が良いのではないか」と区割り案に対する感想を述べた。

 政府は秋に想定される臨時国会に、勧告を反映した公職選挙法改正案を提出する方針。成立すれば、1カ月程度の周知期間を経て、適用される。

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