日本国際バレエ協会の代表理事として、ダンサーを後押しする 針山 祐美さん 鷺沼在住 42歳
次世代を世界の舞台へ
○…バレエを中心にダンス等を教える教室「ワイダンスカンパニー」を主宰し、日本国際バレエ協会では代表理事を担う。このほど、世界的な振付師を招いてコンテンポラリーダンスを子どもたちに体験してもらう公演を行った。「一般の人に芸術文化やダンスをもっと知ってもらい、楽しんでもらいたい」
○…大阪生まれで、中学2年でプロを目指してロシアにバレエ留学。長野五輪では開会式のステージで踊った。20歳で劇団四季に入団し、文化庁の支援もあり、さらなる高みを目指して、ブロードウェイへ渡った。世界最高レベルの舞台に触れ「日本でも、小さな頃からもっと学べる環境を創りたい」と帰国。2007年に自身のスタジオを土橋に立ち上げた。
○…協会の前身は、旧ソ連との国際友好団体の部門の一つだった。国立のバレエ学校への留学生を多く輩出し、自身もその一人。協会の活動を手伝ってきたがメンバーの高齢化にともない、5年前に全てを任された。しかし、長く付き合いのあるロシア人講師も、ウクライナ侵攻から招くことができなくなった。「ウクライナにもロシアにも友人がいる。悲しくて悲しくて」と嘆く。それでも精力的に、アメリカやチェコ、ドイツ等にも提携校をとりつけるなど、先を見据える。
○…12年に乳がんが発覚。体にメスを入れ抗がん剤で髪は落ちたが、「頑張っている子どもたちの将来が自分のせいで変わるのは嫌だ。負けている場合じゃない」と、体中に管をつなげながらコンクールに出向いた。「ネガティブに考えている暇もない位で、かえって子どもたちに助けられた」。昨年、がんは寛解。14歳の娘もバレエシューズに足を通した。「やれることをやって、恩返ししていきたい」
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4月26日
4月19日