北高生が先生に 有馬小1年生に道徳授業
市立有馬小学校(中田浩彰校長)で今月13日、県立川崎北高校生による人形や紙芝居を使った道徳教育の出前授業が行なわれた。将来、保育士や小学校教諭をめざす生徒たちは、同小1年生とのふれあいで貴重な体験をした。
これは、県立川崎北高校(小林和幸校長)3年生による選択科目「児童文化」の校外実習。同校によると、同科目を受けている生徒のほとんどが、将来、保育士や学校教諭など子どもと関わる職業を志望しているという。
当日は生徒12人が同小を訪問。1年生2クラスを対象に他者理解を深めるための道徳教育を行なった。生徒はこの日のために手作りの人形を準備。砂場を舞台に、初めて遊ぶ友達への声のかけ方、人の持ち物を使うときに「貸して」と声をかけることなど、他者との基本的な付き合い方を教えた。児童からは「お話の続きが知りたい」などの感想が聞かれ、終了後はゲーム等で交流。また、授業前には給食を一緒に食べるなど楽しい時間をすごした。
今回の取り組みは神奈川県警が児童への防犯や非行防止教育を目的に、県内の各高校に依頼したもの。生徒は事前の授業で、小学1年生に分かりやすい題材を選び、どうすれば子供たちに理解してもらえるかを自分たちで工夫した。訪問した生徒の1人、雲藤真琴さんは「自分も将来、保育士をめざしているので、とても勉強になった。機会があればまた来たい」と感想を口にしていた。
有馬小の中田浩彰校長は「子どもたちにとっても年齢の近い高校生のお兄さん、お姉さんとのふれあいは良い経験。今後も様々な形で交流できれば」と話していた。
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5月3日
4月26日