区が新バス路線検討 鷺沼・宮前平・区役所つなぐ
宮前区が、鷺沼駅と宮前平駅および区役所を結ぶ新たなバス路線の整備を検討している。区によると、今年9月から、委託したコンサルタント会社による調査を開始。25年度以降で試運行など実現の可能性を探る方針だ。
9月から調査開始
宮前区企画課によると「宮前区は、区役所などの行政機関が集積する宮前平地区と、商業施設が集積する鷺沼地区が分散するなど、区として一体感を出すエリアがない。また坂道が多く、徒歩、自転車での移動に、地形的制約がある」点などを地域課題としてあげる。鷺沼駅と区役所を結ぶ路線としては、現在、東急バス「鷺11」「鷺12」系統が運行しているが、宮前平駅は経由しておらず、区役所を通らない時間帯もある。区では、新たな路線の整備で3点をつなぐことでこうした地域課題の解決を図る考えだ。
区は今年度予算に「宮前区地域交通環境整備事業」調査費用として200万円を計上。効果的な整備方法について、委託したコンサルタント会社による調査が9月から始まっている。
同事業について、宮前区まちづくり協議会理事長で交通専門部会長の藤田信吾さんは「区内のバス路線は不便だという声が多い。交通不便地域は他にもあるが、不便といわれるその理由がこの鷺沼駅と宮前平駅、区役所をつなぐ路線がなかったこと。整備が実現すれば両拠点への相互アクセスが改善されると同時に、区内におけるバス路線自体の利便性が向上する」と話す。一方で「車両サイズやルート、運賃、鷺沼駅周辺の慢性的な交通渋滞など課題は少なくはない」と指摘する。
区では「今年度は調査段階。具体的な需要予測や区民意見などもふまえて、来年度以降、試運行の実施など、実現の可能性を探りたい」としている。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日