宮前区を拠点としたアンプティサッカーチーム「アウボラーダ川崎」で監督を務める 半澤 真一さん 横浜市在住 27歳
「人生なんとかなる」
○…ケガや病気などで足や手を切断した選手によるサッカー「アンプティサッカー」。地元チーム「アウボラーダ川崎」の監督を務めて1年半。昨年同チームは日本選手権準優勝を果たした。監督として気をつけていることは「選手もスタッフも、チーム皆で一緒にやっているという意識」。選手は年上ばかりだが、意見を言い合うことで壁はつくらない。「練習したことが試合で上手くいった時の選手の笑顔が嬉しい」と監督としての喜びを語った。
○…サッカーとの出会いはJリーグが開幕した頃。小学生から地元のチームに入りサッカーに熱中してきた。中学以降のポジションはキーパー。「小さいころから周りを見て行動する性格だった。全体を把握するキーパーは自分に合っていた」と当時を振り返る。大学卒業後、障害者スポーツ施設に就職。利用者からアンプティサッカーを教えてもらった。初めてプレーを見た時「手や足がなくてもサッカーはできる」と実感。180度意識が変わった。これをきっかけに川崎でのチーム立ち上げに加わった。
○…現在は特別支援学校の教員として働いている。「どうやったら子どもたちを自立させられるか、先生たちと話し合う時間が楽しい」と、職場でも監督らしい一面を見せている。休日の楽しみを聞くと「やっぱりサッカーかな」と笑顔。休みでもじっとしているのは苦手だという。「自分がやりたいことができるのが楽しみ。これで1週間の疲れが取れる」
○…11月に開幕するアンプティサッカーのW杯では、日本代表のキーパーコーチを務める。「世界相手の勝利をみたい」と気合は十分。アウボラーダ川崎の監督としては「神奈川県でアンプティサッカーを盛り上げ、地域に恩返ししていきたい」とも。自身の夢はサッカーを通して色々な人と関わっていくこと。好きな言葉は「人生なんとかなる」。周りを巻き込む前向きな笑顔を見せてくれた。
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5月3日
4月26日