宮前図書館の「アイデアマン」としてユニークな発想で仕掛けづくりに取り組む 舟田 彰さん 区内在勤 49歳
”攻め”の図書館づくりを
○…「アイデアの先の化学反応をみてみたい」――。今年4月に宮前図書館へ赴任以来、次々と新しい企画を実現してきた。市民館ロビーで開催されたブックカフェもそのひとつ。「図書館が情報発信するという意味でいい機会になった」と手ごたえを感じている。その他市民団体とのコラボレーションや消防署と協力した特設コーナー作りなどアイデアを形にしてきた。「従来の個々に向けたサービスだけでなく、人と人との繋がりもつくりたい」と新しい図書館像を思い描く。
○…大学時代に学芸員の資格を取得。博物館実習を通して年齢に関わらず学べる生涯学習の魅力を実感した。卒業後は大蔵省(現財務省)に勤めたが、やはり生涯学習に関わりたいと川崎市に入庁。5年後、生涯学習で市民に関われる市民館への異動で”舟田イズム”が始まった。7年間シニアや子育て、環境問題など様々な市民向け講座を担当し、仕掛けづくりを重ねた。「当時の講座のメンバーが今でも連絡をくれる」と、市民との距離の近さを感じさせる。約9年前に図書館へ。「単なる貸本屋ではだめ。情報を提供していかなければ」と動き出した。
○…大和市在住。趣味は国内旅行。よく訪れるのは観光地ではなく地元のスーパー。地元の暮らしぶりや物流を知り、「地の人」になるのが夢なのだとか。「もっぱら一人旅派」と言いながら、高校3年生になる息子と青春18きっぷで遠出することも。「私に似て息子も地域が好きでね」と嬉しそうな表情を浮かべた。
○…ピンとアイデアが浮かぶと実現する方法を考える癖がついている。一番大事なのは「どれだけ利用者に寄り添えるか」。一職員としての心構えも忘れない。それぞれの要望を聞き取り、できる限りの蔵書を提供。「『よくここまで調べてくれたね』と言われる瞬間がたまらない」という。「出過ぎた杭は打たれないになりたい」。また新しいアイデアが浮かんだようだ。
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5月3日
4月26日