5月30日付で神奈川県司法書士会の会長に就任した 星野 務さん 横浜市在住 58歳
より身近な相談相手に
○…「街の身近な法律家」として、暮らしの多様な法律トラブルに応える司法書士。これから2年、県内約1100人の会員の舵を取る。「従来から力を入れている無料相談会などの事業とともに、成年後見制度のトラブルや若い世代の生活困難といった社会問題とも向き合っていきたい」と抱負を語る。そのために会員のスキルアップ、対外活動の充実などの課題に取り組む。「市民にとって有用な団体を目指す」と意気込む。
○…市民の悩みを解決する「○○士」への憧れから法律の世界を志し、大学で勧められた司法書士の資格を取得。それから約35年間、高津区や宮前区を中心に地域住民の相談を受け続けている。30代では同会青年会長、40代で川崎支部長も務めた。支部長時代には高校生向けの法律講座に注力。悩んでいる親世代を多くみてきたことから、「子どもの頃から法律に興味をもってもらいたい」と市内各地で教壇に立った。「社会支援として、こちらからの働きかけが必要」と今も変わらぬ熱意をみせる。
○…東京都出身。中学生の時に横浜市へ越してきたが、「仕事柄川崎市の方が詳しい」と微笑む。「多摩川沿いの景色が好き」とも。会合などもあり多忙な日々だが、休みには自宅で夫人と愛犬とのんびり過ごす。結婚して家を出たひとり息子との趣味はスキューバダイビング。「久しく行けてない、また一緒にできたら」と柔らかい笑顔をみせた。
○…相談時に心掛けるのは「話すのではなく聞くこと、説得はしないこと」。数々の悩みに対応してきたが、「その人の人生を知ると自分の体験していないことばかり。逆に相談者の方から教えてもらうことが多い」と、日々勉強だ。年々司法書士は増えているが相談件数は横ばいだという。「司法書士は身近な存在としてまだ知られていない。”ちょっと聞きたいこと”を気軽に相談してほしい」。会長として、県民へのアピールにも動き出した。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日