宮前警察署管内で今年1月から9月24日までにかけて発生した振り込め詐欺発生認知件数が16件(内2件未遂)と昨年同時期の27件(内3件未遂)に比べ11件減少した。しかし、被害額は昨年よりも177万円増の8547万円と大きく、同署では「件数が減っているとは言え、手口が巧妙化し高額狙いのケースもある。引き続き警戒を」と話す。
振り込め詐欺の発生の減少は県内でもうかがえる。9月24日現在の発生認知件数は昨年の1168件から667件とおよそ500件減少。それに比例して被害額も34億6900万円から20億2600万円と14億4300万円減っている。この減少傾向に対しては防犯啓発活動などにより市民の防犯意識が高まったこと、また金融機関窓口などの水際で阻止されるケースが増えたことが発生の抑止につながったとみている。
しかし宮前区では件数は減少傾向にあるものの被害額は昨年を超え、横浜市港南区、緑区、旭区に次いで県内ワースト4位となった。
また、隣の麻生区では認知発生件数、被害額とも昨年を上回っており、減少しているからといって楽観はできない状況にあるという。
さらに手口も巧妙化。銀行ATMを使ったいわゆる「振り込み型」から、直接現金を受け取る「手渡し型」が増加。事実、宮前警察署管内で発生した16件の内、10件が、この「手渡し型」だった。手渡し型の場合は詐欺を警戒する金融機関が間に入らないため、高額の被害につながることもある。
なお、同署管内では9月24日現在、7件で6人を検挙した。振り込め詐欺撲滅に向け、住宅訪問等で啓発活動を随時行っていく。不審な電話があった場合は110番か宮前署への連絡(【電話】044・853・0110)を呼びかけている。
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