元プロサッカー選手で川崎フロンターレのキャプテンとして活躍した伊藤宏樹さんが10月30日、宮前平小学校(室賀俊二校長)で体育の授業を行った。学校に出向いての授業で伊藤さんが実際にサッカーを指導するのはこれが初めて。児童らはサッカーを楽しみながら、将来の夢について学びを得た。
伊藤さんは2001年から川崎フロンターレに所属し、2005年から9年間キャプテンとして活躍した。2013年に惜しまれながら引退し、現在は川崎フロンターレの集客プロモーション部に所属。自ら様々なイベントを企画し実行しているほか、地域貢献として市内各地で講演活動も行っている。
今回の授業は伊藤さんが自身の経験をもとに市内の小学校で講演する「伊藤宏樹の夢授業」の一環として実施。これまで同事業では教壇に立っての講演が中心だったが、宮前平小学校側の提案で今回初めて体育の授業としての実技指導が実現した。
当日は地域の人が自由に授業を参観できる「コミコミスクール」の日でもあり、保護者らが見守る中、6年生67人が授業に参加。伊藤さんのほか、元川崎フロンターレの選手で、現在育成コーチを務める吉田勇樹さんらも指導に訪れた。
実技では動き回らずにボールを取られないようにする技やボールを蹴るタイミングなどを指導。児童と直接ボールを取り合う場面も見られた。練習の後には伊藤さんらもチームに混ざり、試合を行った。同学年は普段サッカーをしない児童が多いというが、皆活発に動き回り、伊藤さんらとの交流を楽しんだ様子だった。
授業の最後には、伊藤さんが自身の経験を話しながら夢を持って努力することやリーダーシップの大切さなどを伝えた。「夢がなくても焦る必要はない。まず自分を知って、周りの意見もきいてみよう」と児童らにエールを送った。
参加した佐藤ここわさん(小6)は「今までサッカーをあまりしたことがなかったが、直接プロの指導を受けられ楽しかった。自分の夢についてもこれから考えていきたい」と話した。
授業を終え、伊藤さんは「児童と一緒にサッカーをして、6年生のパワーを感じた。この授業を通じて子ども達が将来について考えるきっかけになれば嬉しい」と話していた。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|