川崎市の新しいブランドメッセージが先月発表された。キーワードは多様性。年代、性別、職種から障害の有無、さらには南北に長い立地が生む地域性まで様々な違いを受け入れ、結び付けることで未来をつくりだすとしている。本紙では福田紀彦川崎市長にインタビュー。その思いなどを聞いた。(聞き手/本紙 原田一樹)
――新しいブランドメッセージ、ロゴマークにこめられた意味は?
「人口約5万人の市として誕生した川崎は、さまざまな人々が移り住み、いまや148万人を超える大都市に成長しました。市民一人ひとりの多様性が、まちに進取の気風や活力を生み、商工業を発展させ、文化・芸術、スポーツを盛り上げ、川崎の多彩な魅力を作り上げてきました。ブランドメッセージ『Colors,Future!いろいろって、未来。』のロゴマークは、赤・緑・青の光の三原色を表し、交じり合うことでどのような色も生み出せる、このまちの可能性と豊かさを表現しています。また、メッセージの中身にも注目してほしいです」
――策定の目的は?
「ここ10年、川崎市は大きく変貌を遂げました。『音楽のまち』や『スポーツのまち』、『読書のまち』など、さまざまな街づくりを進めてきましたが、統一感のある市内外への発信の必要性も指摘されていました。そこで本市の持つ価値と、未来へのビジョンを示すものとして、ブランドメッセージを策定しました」
――具体的な活用法は?また市民や地元企業にどう活用してほしいか?
「ブランドメッセージは、4年後の東京オリンピック・パラリンピック、8年後の市制100周年を見据え、さまざまな場面で活用をしていきます。また、都市のブランドメッセージとして作成しましたので、市民や団体、地元企業の皆様にも積極的にご活用いただきたいと考えています。地域を活性化しまちを元気にする取り組みであれば、セミナーやイベントはもちろん、ビジネス的な利用についても可能としております。ぜひご相談ください」
――市長が思い描く理想の川崎市の未来像は?
「ブランドメッセージにある『いろいろって、未来』には、それぞれの個人が鮮やかに輝き、目標に向かって挑戦をする。そしてお互いの違いを認め合う寛容さが新たな可能性を生む、そんなビジョンがこめられています。そうしたことを、私たち自身が実感できるような、そんなまちを作っていけたら。市民、企業、団体等の皆様と、わがまちの課題を共有し、未来の川崎が『最幸のまち』となるよう、新しいブランドメッセージとともに力を合わせていければと思います」
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