夏の甲子園を目指す高校野球神奈川大会が8日に開幕。区内唯一の高校「川崎北」は、13日に初戦を迎える。決して恵まれているとは言えない練習環境の中で、過去にはベスト4入りほか「公立の雄」として数々の実績を誇る同校。今年の活躍にも注目が集まる。
川崎北高校野球部は、1990年の第72回大会県予選で、のちにプロでも活躍した河原純一投手を擁しての準決勝進出を筆頭に、90回大会でも準々決勝に進出。これまで5回戦進出5回、4回戦進出7回を誇るなど、私学の強豪がひしめく神奈川で、「公立の雄」として注目を集める存在だ。
しかし、練習環境はよいとは言えない。さほど広くないグラウンドは、他部と共有しており、バッティング練習はケージの中でバックネットに向かい打ち、守備練習も内・外野ともネットを背にノックを受ける状態だ。同校野球部の栗原健人部長は「選手には申し訳ないが、工夫してやっています」と苦笑い。試合はできず、毎週末に関東圏ほかの学校に遠征し、練習試合を重ねる。「すべて敵地なので、初めての球場でも選手が物怖じしなくなった」(同部長)と思わぬ効果も。
今年のチーム方針は『負けない野球』。過去に神奈川工業を甲子園まであと一歩に導いた西野幸雄監督が目指すのは、バッテリーを中心とした守り勝つ野球だ。粘り強く相手に得点を与えず、ワンチャンスを確実に得点に結びつける。「3年生同士が非常にまとまりがあり、チームワークがいいのが今年のチームの最大の強み。ここのところ選手の調子も上がってきているので楽しみ」と監督。
谷達也主将は「最後の夏なのでこれまでやってきたことをすべて出し切りたい」と話し、越智歩マネージャーも「常に全力で川北らしく戦ってほしい」とエールを送る。
初戦は、13日にサーティーフォー相模原球場で午前11時開始の予定。
登録メンバーは以下(敬称略※7月4日現在)。
投・桒野弘太郎(2年) 補・齊藤圭希(3) 一・松橋陸(3) 二・荒井竜二(3) 三・弘中真澄(3)遊・石井佑征(2) 左・南保龍一郎(3) 中・野村亮太(3) 右・好士崎一颯(2) 控え・小豆畑優也(2) 鈴木太陽(2) 谷達也(3) 山田滉樹(3) 永野豪大(2) 櫻場航大(3) 篠崎嵐麻(3) 大坪利明(2) 難波颯汰(2) 清水俊介(3) 清水友輝(2) 記録・越智歩
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