川崎市宮前市民館菅生分館(菅生5の4の11)が、12月3日から3月15日まで休館する。市の公共施設の長寿命化計画に基づくものだが、雨漏りがある屋根の構造が複雑なため、異例の長期間利用できない状態となる。
菅生分館は、宮前市民館の分館として、1987年4月に供用開始。集会室や学習室、児童室などがあり、団体やサークルが主に利用。また、コピーサービスや印刷機の貸し出し等も行っている。
同館は、特徴的な三角屋根が二つある造りで、このうち一つは葺き替え工事を実施済み。残る一つは、開館以来手を入れていないという。今回は外壁と屋根の工事のため、利用者の安全面に配慮し休館に踏み切った。
同館では休館に伴い、利用団体等に事前に告知。市の広報紙やホームページで休館を案内している。「近くのこども文化センターやスポーツセンターなどに予約変更してくれたところが多いが、中にはその期間活動を休止するサークルもあるようだ」と同館館長は話す。
11月28日には利用説明会も開催する(午後2時から4時/参加自由)。
長期休館は異例?
市は、施設の維持管理と利活用の向上とともに、財政負担の縮減を目指した「かわさき資産マネジメントカルテ」を14年3月に策定。それに基づき公共施設の長寿命化を目的とした補修工事等を16年度から実施している。
市内の対象施設(市営住宅・学校施設・企業会計施設・特殊施設等を除く200平方m以上の公共施設)は約400棟。施設重要度や劣化状況、危険度他を考慮して優先順位を設け、年間30億円の予算内で補修等を行っている。
区内の対象は44棟。今年度は菅生分館のほか向丘出張所の外壁補修も実施される。来年度に実施する施設は年明けの来年度予算取得後に決まる。
市まちづくり局の長寿命化推進担当は「基本的には外壁工事や屋上防水、空調・発電・防災設備等の工事が多く、施設そのものを閉館することはほとんどない。期間もできるだけ短く済むようにし、利用者に負担がかからないように心掛けている」と話している。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|