宮前安全運転管理者会の会長として交通安全啓発に取り組む 内海 正昭さん 聖マリアンナ医科大学勤務 64歳
安全への思い継ぐ集大成
○…5台以上の車両を保有する区内の事業所が加盟する宮前安全運転管理者会(安管)。会長に就任して2年、122社の会員と共に業務中の事故防止に向け、街頭監視や広報活動に取り組んでいる。11日からの交通事故防止運動期間中は、同会も携わる地元小学校での「交通安全サマースクール」が実施される。「地域住民が安心して暮らせるよう、関係団体と連携を強めていきたい」
○…川崎区で生まれ育ち、現在は横浜市で家族と暮らす。2001年から聖マリアンナ医科大学に勤務するも、当初は地元とのつながりは薄かった。「安管に入ったことで地域に知り合いが増えた。道を歩いていて声を掛けてもらうと嬉しいね」と頬を緩める。地元を知ろうと、蔵敷方面まで片道30分ほどかけて歩き、昼食をとる。「平瀬川沿いは季節ごとに風景が変わって眺めているとリフレッシュできる」
○…新型コロナと最前線で闘う同医大病院。所属は大学だが、後方支援チームを立ち上げ、スタッフを励ますウェブ上の展覧会などを実施している。2月に生まれた孫には4カ月間会えなかったが「明日来るんだよ」と取材中、一番の笑顔を見せた。毎週末行っていた趣味のサーフィンも自粛中はおあずけ。「波が恋しい」と近々、湘南に繰り出す算段だ。
○…小学6年の頃、父を交通事故で亡くした。「50年前のことだけど、振り返れば今の活動につながっている」と目を細める。会員減少や役員のなり手不足に頭を悩ませるが、7月1日から宮前、麻生、多摩区合同の安管事務局を設置。「負担を軽減し、会員増につなげたい」。再来年の定年とともに、同会も勇退となる。地域の安全を支えてきた18年間の集大成、組織の基盤を固め、後身にバトンをつなぐ。
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5月3日
4月26日