宮前スポーツセンターの館長に就任した 小谷田 圭純さん 犬蔵在勤 33歳
体育会仕込みの分析力で
○…入社4年目にしての館長抜擢に「地域に愛されるセンターにしたい」と力を込める。職場には信頼を寄せる先輩社員らもおり、「育ててもらっている」と謙遜。「区民のスポーツとの関わりを、どうやって0から1にするかが命題。運動をするきっかけづくりは公共施設の役割だ」と使命感を燃やし、仕事に打ち込む。
○…中学までサッカーに熱中したが、膝をけがしその道を断念。担任の勧めでセレクションを経て、アメリカンフットボールで高校へ進学した。185センチ95キロの大きな体ながら、持ち前の俊足を武器に、攻撃の要としてチームをけん引した。3年時の全国大会決勝では逆転タッチダウンを決め、日本一の立役者となった。大学では、監督がほぼ不在の環境下で、常に「若手を育てなければ」と練習に汗を流した。以来、アメフトならではのプレーである「分析」と「広い視野」「後進育成」を常に考える。
○…銀行員として働いたが、「運動に携わりたい」との思いから転職。指定管理を委託された行政との打合せのため、平日は「なるべく朝からいるように」と1時間超の通勤もものともせずに、早くから出勤する。「いつも任せっきりだから」と、休日には妻を誘って、2人の愛息子と出掛けるのが通例であり、息抜きにもなっているという愛妻家だ。
○…良い汗をかき、満ち足りた利用者の顔を見るたび、やりがいを感じる。しかし未だコロナの影響もあり、夏からは大小体育室の天井工事も控える。他の区よりも充実しているという施設の活用を模索中。「時代に合った飽きさせない工夫を」と、さまざまな準備を進めている。その大きな双肩に、センターの未来がかかっている。
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5月3日
4月26日