50周年を迎える東京地方税理士会川崎北支部の、事業特別委員長を務める 朝倉 文彦さん 中原区在住 68歳
税理士の認知度向上に全力で
○…約300の会員が所属し、税務相談や記帳指導から小学生への租税教室まで幅広く活動している東京地方税理士会川崎北支部。1964年の発足から50周年の節目として行う記念事業の指揮を任された。「来年から税制が変わり、ますます高齢化が進む中で税理士への要望は多様化し、果たすべき役割は増えるはず。まず市民の皆さんに税理士について知ってもらえれば」と、10月4日に控えたイベントに向け奔走中だ。
○…大卒後に一度は就職したものの、税理士だった父の職が気になり何気なく購入した簿記の本が人生の転機に。「難しくて大変だぞ」と、普段は厳しく感情を表に出さない父も、28歳で試験に合格すると心から喜んでくれた。税理士の魅力は、人と接し社会の動きを感じられること。「顧客の職業やその時の状況などにより提案は変わるけど、喜んでもらえるからね」。税理士の社会的認知度を上げようと、すぐに税理士登録し支部に入会。その後は積極的な活動で周囲からの信頼を得て川崎北支部長に就任、更に神奈川・山梨で会員約4700人の投票により選ばれる東京地方税理士会の第16代会長を6年間務めた。「当時はさすがに自分の仕事どころではなかったよね」と苦笑い。
○…疎開先だった山梨県韮崎で生まれ、3歳の頃に川崎へ。現在は夫人と息子2人の4人家族。父の背中をみて育った長男は税理士の道を志し、次男も同じ士業の公認会計士。趣味は健康のためにと40代から始めたテニス。「夫婦でよく出掛けるけど『あんたは下手』とか言われるからよく喧嘩するんだ」とさらりと話すのも、おしどりだからこそ。
○…不安を感じているのは税理士の高齢化。「会員の平均は60歳を超えているはず。それでも若くして頑張っている会員もいるし、エキスパートになることが我々の仕事」とキッパリ。未来を担う後進のため、会員増強のため、まだまだ現役として全力を注いでいく。
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5月3日
4月26日