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川崎区・幸区版 公開:2012年3月2日 エリアトップへ

東日本復興支援幸区イベントの実行委員長で3月8日に幸市民館で映画上映会を行う 平山 由美子さん 幸区南加瀬在住 64歳

公開:2012年3月2日

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映画で震災を見つめ直して

 ○…幸区町内会連合会や幸区文化協会など約20の団体などからなる東日本復興支援幸区イベント実行委員会が主催する映画「エクレール・お菓子放浪記」の自主上映会。いち主婦でありながら実行委員長として先頭に立ち取りまとめるのがこの人。自らの熱意で多くの人の心を動かし、開催までこぎつけた。「一人ではここまでできなかった。絆の力をすごく感じた」

 ○…7月に偶然見た同映画をきっかけに活動を始めた。舞台が震災で甚大な被害が出た宮城県石巻市だったことや悲惨な戦争の中で人と人との絆を感じさせてくれる内容が、すごく心に響き「大勢の人に見てもらいたい」という思いが芽生えた。上映後すぐ、配給会社に赴き自主上映への思いを伝えると、配給会社も快く了承。上映場所などを探すため自作のビラを配るなど、地道な活動を続けた。時には各団体に足を運び、上映への協力を訴えてきた。「普段は諦めの早い性格だが、今回はなぜか絶対に諦めたくない」という気持ちになった。支援の輪は瞬く間に広がり、気付けば幸区内の約20団体もの協力を得ることに。「多くの人の協力が今でも信じられない」と感慨深げに話す。

 ○…映画は戦時中の日本が舞台。孤児院を逃げ出してきた少年が辛く苦しい日々を過ごしながらもお菓子をきっかけに多くの人と出会い、居場所を見つけながら力強く生きていこうとするストーリー。主人公は大切な人たちの死と巡り合い心を閉ざす中、お菓子の持っている不思議な力と優しい人の心で希望を見出す。「ラストの少年が歌う歌声が心に響いた」という。

 ○…イベントでは被災地支援物産品の販売も行い、チケットの売上金と合わせ、宮城県に寄付される。震災から1年が経つタイミングでの開催に「参加者の方が震災のことを思い返す機会になれば嬉しい」。人と人とのつながりの重要性を実感したからこそ、継続的な支援を今後も訴えていく。
 

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