川崎市立看護短期大学の第18回青朋祭の実行委員長を務める 藤田 裕幸さん 横浜市鶴見区在住 19歳
学園祭で地域と絆作る
○…川崎市立看護短期大学の2年生。あす6日、7日に開かれる同短大の学園祭「青朋祭」で実行委員長を務める。小学校では学級委員長、中・高では生徒会役員を務め、同短大入学後も仲間を集め運動サークル「遊部(あそぶ)」を立ち上げるなど、子どものころからリーダーシップを発揮。青朋祭開催に向け、40人の実行委員のメンバーが集まった際にも「俺がやるしかない」と委員長を志願した。
○…「私たちは地域の方のご理解やご協力のもとで勉強ができている。だからこそ地域の方と顔の見えるお付き合いがしたい」。青朋祭は、同短大に通う学生と地域住民の交流の場として位置づける。開催に向けての地域への挨拶回りでは、「楽しみにしているよ」や「がんばってね」といった温かい言葉をかけられた。「きっと多くの方が来場してくれると思うので、しっかりおもてなしをしたい」
○…小学生の頃、脳疾患で倒れた祖父が、女性の看護師からのトイレの介護を恥ずかしがり、父親の手を借りていた姿を目にした。「これからは男性の看護師も必要じゃないか」と看護の仕事に興味を抱いた。高校生になり職場体験で看護師を経験。担当した患者さんからの「ありがとう」の言葉に心打たれ、進む道を決めた。「将来は患者の心までケアできる看護師になりたい」
○…自らを「思い立ったらすぐに行動する性質」と評する。学園祭を創り上げる過程でもそんな性格を象徴する出来事があった。今年6月、元パラリンピック水泳日本代表として活躍した成田真由美さんが特別授業に訪れた。「自分の可能性を信じ続けることが大切」――。そんな内容の講演に感動。「在校生や地域の方に聞いてもらいたい」と、担当者を介し、授業後に交渉。同祭のメインイベントとなる講話への出演約束をとりつけた。「皆さんの心にもきっと届くはず。ぜひ、聞いて欲しい」とアピールに余念がない。
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4月26日
4月19日