4月1日付で幸区長に就任した 上野 葉子さん 川崎区京町在住 56歳
民間と協働で大きな力に
○…この春、川崎区副区長から、幸区のトップに就任した。前職の上司である豊本欽也川崎区長いわく「大胆かつ緻密な性格」。幸区での勤務は初めてとなる。「夢見ヶ崎のある幸区で仕事ができて幸せ」と開口一番。動物好きで80年の入庁以来、動物園勤務に憧れていた。職場体験で1週間働いた経験もある。「ハートマンヤマシマウマにブラシをかけた感触は今でも忘れません」。もっとも動物園は専門職がほとんど。事務職で働けるポジションは、ほぼ皆無であったことから、あきらめていたという。そんな中での辞令に自然と笑みがこぼれる。
○…主に人権や福祉畑を歩み、市民・こども局時代には「多文化共生社会推進指針」の策定に尽力。外国人市民の行政サービス充実や多文化共生教育の推進などの道すじを作った。また2000年の健康福祉局時代には、利用者に対して、サービスを切れ目なくつなげることに奮闘。行政、事業者、市民が協働したことは貴重な経験となった。「三者の相乗効果が大きな力になることを知った。時間を設けて、若い職員にも大切さを伝えていきたい」
○…川崎区出身。田島小学校、渡田中学校、横浜翠嵐高校から東京農工大学へと進学した。学生時代は、特に運動部に所属していなかったというが、「体力には自信がありますよ。特に腕相撲には。そこらのひ弱な男性には負けません」と豪語する。息抜きは、友人や両親との行く温泉旅行。湯を満喫して仕事への英気を養う。
○…マンションの建設、東芝本社の移転、キヤノンの事業所開設など今後さらに発展が予想される幸区。「行政、事業者、市民をつないでより住みやすい街を推進していきたい」と意欲を見せる。手始めに趣味のウォーキングをかねて、幸区各地を散策する。「名刺を使って、区民の皆さんに顔と名前も売っていきたい」とにこり。終始和やかに語る姿が印象的だった。
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4月26日
4月19日