川崎区内のイベントで沖縄県宇座地区に伝わるエイサーを踊る 小森 信さん 川崎区中島在住 26歳
伝統のエイサーを川崎に
○…三線(さんしん)の奏でる音色に合わせ、太鼓を打ち鳴らし、足や手を振り上げるようにして踊る沖縄の伝統舞踊・エイサー。近年はアレンジを加えた創作ものも増え、多様化を見せている。中でも沖縄本島・宇座地区に伝わるエイサーに魅せられ、自ら踊り続ける。派手な振り付けが少ないのが特徴だが「一つ一つ動きが大きく、勇壮です」と胸を張る。
○…高校1年の夏、横浜にある沖縄料理店のママに誘われ、初めてエイサーの練習に参加した。もともと大の音楽好き。地域の盆踊りで和太鼓を叩いた経験もあり、エイサーのリズムを聞くと血が騒いだ。案の条のめり込み、月に2回の練習や、毎年夏と冬に行う沖縄合宿にも精力的に参加した。エイサーの魅力は、メンバー同士の一体感にあるという。「お囃子の掛け合いがピッタリはまった時は、最高に気持ちいい」と目を輝かせる。
○…横浜市港南区出身。本人いわく「好きなことにはとことん入れ込む」性格で、中学時代は小中学校のインターネット回線を整備するボランティアに熱中。高校では将棋同好会の部長として、3年間対局に明け暮れた。現在は三線の練習に没頭している。将来沖縄の浜辺で弾き語るのが夢だという。中島の保育園で働くため、今春川崎に越してきたばかり。今まで川崎とはほとんど縁はなかったが、すでに駅近くにお気に入りの沖縄料理屋も見つけた。
○…所属する「宇座エイサー神奈川倶楽部」は横須賀を中心に活動しているが、今年は川崎区内のイベントにも積極的に出演。今月初旬にラ チッタデッラで行われた「はいさい FESTA」では、メンバーを率いる指揮役・チョンダラーを務めた。「観客のノリがよく、やりやすかった。沖縄出身者が多く住む川崎で、本島の伝統的なエイサーを踊れることには意義を感じます。もっと多くの人に見てもらえるよう、活動を続けます」と力を込めた。
|
|
|
|
|
|
4月26日
4月19日