川崎区連合町内会会長として活躍する 島田 潤二さん 追分町在住 78歳
「街への愛着」が活動の原点
○…川崎区内91の町内会・自治会をまとめる川崎区連合町内会の会長に、先月7日の総会で就任した。前年度までの14年間は副会長として尽力。同会の中でも3番目に長いキャリアを持ち、安定した運営に期待がかかる。「行政と市民とのパイプ役はもちろん、市民に寄り添ってアドバイスを送る『パートナー』を目指していきたい」と抱負を語る。そのためにも大切にしているのが「まず相手の話をしっかりと聞くこと」。常に相手の立場に立って進言するよう心がける。「ただ、自分の意見を言い出すと引っ込みがつかなくなることもあるんだよな。まだまだ未熟者」と笑う。
○…大学卒業と同時に実家の酒屋を手伝い始め、27歳で家を継いだ。父親が町会長を務めていた縁で、当時から町内会には積極的に参加していたという。「町内会活動の根底にあるのは地域への愛着。生まれ育った土地に貢献したいという思いは常に持っている」。86年から追分町内会会長、98年から田島地区連合町内会会長を務めている。住民と企業の相互理解に力を注ぎ、企業と地域住民の交流運動会の開催などに関わってきた。
○…夫人と次男との3人暮らし。夫人いわく「嘘をつかないまっすぐな性格」だという。居間には小学校6年生と2年生になる2人の孫の写真が飾ってある。「泊りがけで遊びに来ることもある。素直で優しい子たちだよ。最近はチビの方が将棋教えてくれって言ってくる」。話を向けると自然に顔がほころんだ。
○…今年3月に田島地区で行った津波対策の防災訓練には150人もの人が集まり、区民の防災意識の高まりを改めて実感したという。田島地区ではこれまでも病院との連携で非常事態を想定した「トリアージ訓練」などを積極的に行ってきた。その経験をもとに、川崎区全体が医療機関との連携を深め、地域の防災力を向上できるよう、力を尽くしていく。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日