本日11日から行われるビーチバレー川崎市杯に参加する 村上斉(ひとし)さん 観音町在住 24歳
悔しさ乗り越え飛躍
○…8人選出されているビーチバレー日本代表候補の一人。188cmの大柄な体格で、試合を通してコートを走り回る豊富な運動量が武器。川崎マリエンを本拠点に練習を積み、最大の目標である東京五輪での代表入りを目指す。本日から行われるJBVツアー第5戦・ビーチバレー川崎市杯には佐藤洸祐選手とのペアで参戦。昨年のツアーでは予選突破すらできなかったが、今年は9月の大会で初の決勝進出も果たした。「地力はついてきた。試合を重ね、勝ち続ける力をつけたい」。ホーム・川崎での戦いを前に力強く語った。
○…バレーボールを始めたのは小学4年生の頃。高校の部活を引退後にビーチバレーと出会った。試合中の監督からの指示が禁止されているビーチバレーでは、状況に応じたプレーをペアの選手と2人で判断することが求められている。「高校までは監督の指示が主体のバレーだったので、初めてやった時から刺激的でした」。専門学校在籍時に本格的にのめり込み、その才能を開花させた。
○…苦しい時期もあった。今年3月、3年連続で選ばれていたユニバーシアードの日本代表から落選。学生として参加できる最後の大会だっただけに、落胆は大きかった。「それまでは一生懸命やって、ダメなら仕方ないと思っていたところがある。今は全力で勝ちを目指すようになりました」。雪辱を胸に奮い立ち、8月に出場した日本最高峰の大会の一つ「ビーチバレージャパン」で見事に優勝。その実力を証明した。
○…滋賀県出身。京都伝統工芸大学校で金属工芸を学んだ。卒業制作では金属で人間の骨格模型を作り上げた腕前を持つ。昨年からビーチバレーの練習環境が整った区内で一人暮らしを開始。スポンサー契約がないため、飲食店でのアルバイトで生計を立てている。ほとんど自由時間がない中、近所の銭湯でのひと時が貴重なリフレッシュタイムになっている。
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5月3日
4月26日