神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2015年7月3日 エリアトップへ

川崎市との連携事業に取り組むNPO法人ピープルデザイン研究所代表 須藤 シンジさん 宮前区在住 52歳

公開:2015年7月3日

  • LINE
  • hatena

多様性が混在するまちに

 ○…”心のバリアフリー”をクリエイティブに実現する「ピープルデザイン」。スポーツやエンターテイメントといった「わくわくするコンテンツ」を通して、障害者・高齢者・外国人・子どもなどのマイノリティと、いわゆる一般人との垣根をなくしていく。昨年7月には市と包括協定を締結し、障害者の”わくわくする”就労体験などを進めている。「約1年で200人以上が就労体験をしてくれた。今年は365人以上が目標」と意気込む。

 ○…始まりは20年前。重度の脳性まひがある次男の誕生をきっかけに、家族との時間をつくろうと会社を辞め、独立。障害児の親として「弱者救済的な考え」が彼らをマイノリティにしている日本の福祉の現実に直面した。そこで、2002年にはファッションを通して障害者と健常者が自然と混ざりあう社会の実現を目指す新会社を設立。以後、名高いクリエイターらと手を組んだ障害の有無を問わないグッズの開発や障害者を街に呼び込むイベントなどをプロデュース。海外でも評価され、世界で講演するまでになった。

 ○…都内で生まれ育ち、小学4年生でまだ造成地だった宮前区(当時高津区)へ。「富士見台小学校の第1期卒業生」として、腕白な少年時代を過ごした。大学時代には海外を放浪。大物アーティストと知り合いになった。「物怖じせず人と接する力がついた」とニコリ。3人の息子もニュージーランドへ留学させた。「日本で知っている常識を疑え」が須藤流の子育てだ。

 ○…この1年は市内南部での事業が多かったが、「今後は北部も活発にしていきたい」と話す。宮前区では「子育てママも期間限定のハンディキャッパー」との考えで、区民が求める子育て支援を皆で考え実現する講座「ピープルデザイン未来塾」を始動。農業の活性化も視野に入れ、新たな試みを思案中だ。「解決された未来をこの目で見る」という夢に着実に近づいている。

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

村上 健二さん

川崎消防団長に就任した

村上 健二さん

川崎区日進町在住 73歳

5月3日

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

加藤 和男さん

3月19日付けで川崎警察署長に就任した

加藤 和男さん

川崎区在住 59歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

4月12日

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

少年消防クラブ指導者として総務大臣表彰を受賞した

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

川崎区桜本在住 78歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook