今年で創立65周年を迎える「川崎市民交響楽団」の6代目運営委員長を務める 森 三樹さん 横浜市在住 54歳
楽団の歴史を包容力で繋ぐ
○…川崎区を拠点に活動する「川崎市民交響楽団」の第6代目の運営委員長を務める。川崎市の中では最古の市民オーケストラ。現在は東京大学の特任教授として研究に没頭するなかで、約70人が所属する大所帯を「包容力」でまとめる。1952年に創設してから今年で65周年を迎え、「楽団の長い歴史を絶やさず継続することに責任を感じている」と背筋を伸ばす。
○…北海道出身。音楽に興味を持ち始めたのは中学生の頃。友人の紹介で吹奏楽部に入った。クラリネット奏者として大学まで続けたが、在学中に市民のオーケストラに参加をしてから「皆で伝統のあるクラッシクを演奏し、作り上げることの素晴らしさ」を知ったという。卒業後は地元を離れ、幸区小向東芝町で東芝研究開発センターに就職。市民オケとは2年間離れたが、再びやりたいという気持ちが強くなった。会社の同僚が同楽団で演奏していることを知り、紹介してもらったのが入団のきっかけ。
○…4年前から運営に携わり、練習のカリキュラムや演奏会の企画を担当。「皆さんの話をよく聞いてなるべく取り入れようとしてくれる」と団員からの信頼も厚い。毎週月曜日の午後7時から練習に励み、年2回の定期演奏会をはじめ市内の4つの市民オーケストラが協力し、ミューザ川崎で「かわさき市民第九コンサート」等を4年に一度開いている。来年には周年行事も控える。「市内の活動を充実させ、オケ同士協力しながら『音楽のまち かわさき』を盛り上げていきたい」と意気込む。
〇…現在は、横浜市磯子区に家族4人で住む。結婚し独立している娘も含め、3姉妹の父でもある。子どもが小さい頃には教会でハンドベルや合唱を習わせたこともあり、家族全員が音楽が好きだという。毎年2回、北海道の実家に帰ることは欠かせない。「食べ物が美味しいし、自然豊かで楽しみにしている」と笑顔をみせる。
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4月26日
4月19日