川崎区・幸区版 掲載号:2017年8月18日号 エリアトップへ

川崎競馬の騎手を引退し、競馬専門紙でコラムを執筆する 金子 正彦さん 幸区小向町在住 54歳

掲載号:2017年8月18日号

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騎手経験、筆に込める

 ○…「38年間戦ってきたプレッシャーから解放されてホッとしています」と素直な感情が言葉に出た。今年3月に通算1227勝の実績を残し、川崎競馬の騎手を引退した。騎手デビュー以来、常に馬主や馬券を買ってくれた人に対し責任を背負って生きてきた。勝負の世界から一線を引いたその表情は穏やかだ。4月からは長年騎手として活躍してきた経験を活かし、競馬新聞・雑誌でのライターとして再出発を果たした。

 ○…引退後、厩舎で仕事をしていたところ、ある競馬専門紙の社長から騎手の経験を活かしてコラムを書いてみないかと誘われ、馬にかかわる仕事ができるならと別世界に飛び込んだ。現在は重賞レースの際に競馬専門紙に予想コラムを、雑誌にレースの好評を執筆している。「一字違うと伝わり方が変わってしまう。文章を書くことの難しさを日々感じている」。それでも経験を活かし、馬のことを少しでもちゃんと伝えたいと思っている。「人のこと、馬のことで喜ばれる文章を書けるように毎日が勉強です」と背をただす。

 ○…家族は奥さんと昨年嫁いだお嬢さんが一人。趣味は野球観戦。横浜DeNAベイスターズの大ファンで大洋ホエールズ時代から応援し続けている。子どもの頃から野球好きで、友達と遊ぶのももっぱら野球だった。若い頃は騎手仲間で草野球チームも作っていた。中学では体操部に所属していた。「騎手時代、落馬をしたことは数知れないが、大きなけがをしなかったのは、体操で鍛えていたおかげかな」

 ○…現役時代は1万6000レースを走るなかで、2009年の東京ダービーを制するという大きな仕事もした。「ライターとしてはまだまだ駆け出しだが、騎手目線でしか書けない文を書き、読者からいい文を書いてるな、また読みたいな、と言ってもらえるように早くなりたい」。手綱をペンに持ち替えて、新しいフィールドに走り出した。

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