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川崎区・幸区版 公開:2018年10月19日 エリアトップへ

老人ホームなどにボランティアでハーモニカ訪問演奏をする 鈴木 務夫(かねお)さん 幸区小倉在住 91歳

公開:2018年10月19日

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何やるにも元気が大事

 ○…とても91歳とは思えない力強い音を出す。15年前から市内を中心に老人ホームなどの施設でボランティアでハーモニカ訪問演奏を行っている。確かな演奏と軽妙なトークが評判を呼び、演奏依頼が後を絶たない。月平均20日はステージに立ち、訪れた施設は170に上る。24種類のハーモニカとスピーカー、譜面などを詰めた重さ10キロ近いリュックを背負って施設を回る。「鈴木さんが来ると元気になるって言われるんだ。新しい人と出会って会話するのは生きがいだね」と楽しそうに笑う。

 ○…ハーモニカとの出会いは74歳の時。川崎駅地下街のアゼリアでハーモニカサークルの演奏を聴いた妻が興味をもち、練習場に顔を出したところ、自分が入ることに。本など見ながら練習し、ほどなく市民祭りなどのステージに立つまでに上達。唱歌、民謡、歌謡曲、軍歌とレパートリーは何百曲あるか分からない。

 ○…栃木県芳賀郡出身。11人兄弟の3番目。父が厳しく、家での勉強は一切許されず、学校で全てを覚えなければならなかったため、集中力が鍛えられたという。終戦後、1947年に富士電機に就職し上京。現役時代は仕事一筋。設計が専門で東海村の原発1号機に携わった。マージャンも好きで、川崎区の京町老人いこいの家などで月に5日、マージャン教室の先生もしている。几帳面な性格で今までの演奏してきた日、施設などはすべて記録に残してある。

 ○…最近、近所の老人会に入会した。「みんながしている草むしりが大変そうで、自分がやってやろうと思って」と言うが自身が最年長だ。「何をやるにも、やるなら楽しくやらなきゃね」と前向きだ。演奏会にマージャン教室にと忙しい毎日だが「健康で冗談言って笑って生活できればいい」

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