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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2018.12.14

AKB48のヒット曲『365日の紙飛行機』を作曲した
角野 寿和さん
市内在住 40歳

「音楽が縁を作ってくれる」

 ○…NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌としてAKB48が歌った『365日の紙飛行機』を作曲した。AKBグループの曲など多数手がける。『365日〜』は音楽制作ユニットを組む青葉紘季さんとの共作だが、本人も予期していなかったほどの反響に「秋元(康)さんが素晴らしい歌詞をつけて仕上げてくれた。ヒットの実感はなく、曲が独り歩きしているような不思議な感覚」と心境を話す。「ただ自分の音楽は間違ってなかったんだというエネルギーはもらえました」

 ○…広島県出身で小学校からの同級生らとバンド活動を開始。ギターを担当した。地元のライブハウスなどで演奏していた23歳の頃、念願のプロ契約を結び東京にも進出。アルバムも数枚リリースした。「すごく充実していて、自分たちは本当に満足していた」。しかし契約満了で、29歳の時にバンドは解散。音楽を続けるか自問自答の日々。そこで「自分が一番やりたいのは『曲作り』だ」という結論にたどり着いた。

 ○…バンド時代のメンバーの知り合いだった夫人との結婚を機に宮前区へ。仕事はスタジオを兼ねた自宅での作業がほとんどだが、「2歳の長女が可愛くて仕方がないので、決めた時間内で終わらせて遊んでます」とデレデレ。来年1月にはもう1人家族が増える。

 ○…曲作りについては「聴き手を意識する前に自分が感動しないとダメ」と言い切る。“新たな音楽”にも興味津々。現在、教育に携わる音楽制作なども担当し、J─POP音楽とはまた違った角度で制作できることに、「ワクワクしている」。「音楽を通じて出会い、その縁で世界が広がりまた新たな出会いを生む。『365日の紙飛行機』からも新たなつながりがもらえました」と、安らかな笑顔が印象的だった。

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