第38代幸警察署長に就任した 長谷 善明さん 幸区大宮町在住 57歳
原点は思いやり
○…幸署は初めての勤務。署長就任時に「明るく、元気に、にこやかに」と署員に訓示した。心と体が元気でなければ、いい仕事は出来ず、市民も守れないというのが持論。幸区は人口も増えていて、発展と勢いを感じる。自転車事故が多いことが気がかり。マナー違反が多いので、パトロールを推し進め、声がけを積極的に行い、事故減少を目指す。
○…1984年に青森県の高校を卒業とともに神奈川県警入り。警備の年と言われた1993年、沖縄県糸満市での植樹祭、皇太子(現天皇陛下)結婚パレード、東京サミットで警備を経験。全国から集まった警察官が一体となり、警備を行った時に連帯感を感じた。組織をまとめるうえで、非常に重要な要素だったと、幸署の長となった今、実感する。
○…幼少の頃、外出の度に親の手を離れ、よく迷子になっていた。保護してくれる「おまわりさん」は優しくてかっこよく、幼稚園の頃には警察官になることを夢みた。気持ちを決定づけたのは、刑事ドラマ「太陽にほえろ」。竜雷太さん演じる「ゴリさん」に憧れた。「ゴリさんの思いやりが自分の運命を決めた」と懐かしむ。
○…趣味のまち歩きは花の見頃の時期に合わせ、サクラなら大岡川、アジサイなら鎌倉と地図を見ながら散歩コースを歩く。今は勉強を兼ねて、幸区内を散策中。土日の朝は5キロメートルほどジョギング。「走っているといいアイデアが浮かぶんです。考え事がある時はおすすめです」という。近いうちに多摩川の土手も走りたいと思っている。家族は妻、栄養士の長女。長男は同じ警察官の道に進んだ。「仕事の話になるとつい説教になる」と言いながら、その目は優しさに満ちている。
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4月26日
4月19日