23日、24日に開かれる「アジア交流音楽祭」にラテンミュージシャンとして出演する イルヴィン コージさん 池上新町在住 31歳
「ワクワクする音楽届けたい」
○…JR川崎駅東口周辺で、アジア諸国を中心に世界の民族音楽や舞踊が行われる「アジア交流音楽祭2016」で、ラテン音楽のギターと歌を披露する。「ラ チッタデッラの噴水広場では一度演奏したいと思っていた。中南米のラテン音楽をアジア風にアレンジして、アジアの香りがするコンサートを届けたい」と意気込む。
○…メキシコ生まれで、7歳から日本に住む。父親はメキシコ人のレキントギタリスト、母親は日本人のピアニスト。小中学生の時はサッカーに打ち込む熱い少年だった。「自分と同じ道を進んでほしい」と願っていた父親が14歳の時に亡くなったのがきっかけで、親孝行代わりにギターで弾き語りを始めた。飲食店などでアルバイトの傍ら音楽活動を続け、10年には世界中から中南米の音楽を披露するアーティストがアルゼンチンに集まる祭典の日本代表の切符も手に入れた。アルゼンチンでの演奏では、他の出演者に触発され「自分も負けていられない」と今まで以上に音楽に力を注ぐようになった。
○…国内外で演奏活動を続け、大型客船で300泊しながら演奏した経験もある。もっと人を惹きつけられるような演奏をしようと、10年から活動の合間にJR川崎駅駅前で路上演奏を始めた。いさご通り商店街の理事長の目に留まり、同商店街が開く「いさご通り街角ミュージック」に出演。市民まつりのステージや稲毛神社での奉納演奏など区内でも活躍するようになった。
○…「音楽が自分をここまで導いてくれた。人がワクワクする演奏を常に届けていきたい」と前を向く。現在は「かわさきエフエム」でラジオパーソナリティーも務め、サッカー番組や市政だよりをスペイン語で読むコーナーを担当する。息抜きは藤崎にある美容院での「ヘッドスパ」。2週間に1度は訪れるといい、頭皮のマッサージがストレス解消になるという。
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5月3日
4月26日