川崎警察署長として371人の指揮を執る 増田 勝さん 幸区在住 58歳
モットーは塞翁が馬
○…瀬谷、鶴見の警察署長を経て今年3月に川崎警察署長に就任。371人の署員をまとめあげる。「地元の人はもちろん、外から来る人も安心して楽しめる町にしたい」と地域住民や他県からの観光客、外国人など色々な人たちが集まる川崎の治安維持に全力を注ぐ。
○…40年に及ぶ警察官人生で感じたのは「人間万事塞翁が馬」。本部会計監査室に配属された時は現場から離れることがショックだったが、本部予算の仕組みや効率的な運営方法を学んだことは自らが決裁する立場になって役立ったという。刑事総務課指導担当代理に配属された時は送致手続や証拠品のチェック作業などを経験。後に所属長として様々な事件を扱うようになった際、事件を多角的な視点から見られるようになった。「様々な部署で経験したことが少しずつ積み重なり今の仕事に生きている。当時は嫌と思うこともあったが結局は自分のためになっていた」と振り返る。
○…中原区出身。高校卒業までを同区内で過ごしサッカーに打ち込んだ。これまで横浜方面での勤務が多かったが、今回川崎に配属されると、仕事中に高校時代の同級生たちと次々に再会。「地元に帰ってきた気分」と思わず笑みがこぼれる。趣味は1人ツーリングで、出かける前日は「遠足の前の日」のように楽しみで眠れない。愛車のバイクで伊豆や小田原方面へ向かい1日400キロ走ることもあるが、署長就任後は時間がとれず「残念」と寂しげ。
○…現在、特に取り組む課題は自転車の盗難と夜間の商店街で起こるトラブルの防止。「これらは1つの事件が解決してもすぐ別の事件が起こりいたちごっこの状態。日々防犯の声かけを行い、地道な活動を続けていく」と強調。ひたむきな取り組みで今日も川崎を守る。
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5月3日
4月26日