幸区に5月18日開業する「ホテルメトロポリタン 川崎」の総支配人を務める 挑戦恐れぬ開拓精神 金田 文典さん 大和市在住 51歳
○…コロナ禍の中、社内では開業を見送った方が良いのではという声もあったという。ただ、「遅延による協力企業や宿泊客への影響も考え予定通りの開業を決意した」と力を込める。目指すは「宿泊客がまた帰りたくなるような居心地の良いホテル」。直営レストランでは川崎ゆかりの食材を使ったおもてなしを企画。質の良いサービスを図るため、今は利用者の好みを把握できる従業員の育成にも努める。
○…これまで横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ、東京ステーションホテルなどで開業に携わった。思い出深いのは、マネージャーとして2006年に手掛けたホテルメトロポリタン 丸の内の開業。「マニュアルの作成から、寝具や雑貨の納品時期、内外観撮影、広報などの段取りを一から組んだ」。寝る間もないほど忙しかったが「それも楽しかった」といい、開業準備の段取りを体で覚えた経験は今回にも生きる。
○…高校時代、接客系のアルバイトを機にサービス業の最高峰ともいわれるホテル業に興味を持ち、大学で観光業を学んだ。卒業後はホテル一筋約30年。「人に尽くすのが好きな性分。辛いことがあっても、お客様にありがとうと言われると苦労が吹き飛ぶ」とホテルマンのやりがいを語る。
○…「川崎の魅力を伝え、地域に人を呼び込めるホテルにしたい」と歴史や文化を学んでいる。川崎市が音楽やアートのまちであることにちなみ、館内アートを設置、定期的な音楽ライブ開催も予定しており、宿泊施設としてだけでなく、地域の交流拠点としての役割も目指す。進出の挨拶の際、行政や地元企業、同業他社も「皆さん温かく迎え入れてくれた」とも語り、川崎の「盛り上げ役として一役買っていきたい」と意気込む。
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5月3日
4月26日